本を読んで天下統一だ!
図書支援員さんのアイディアです!47都道府県を制覇したクラスは旗がたちます!
目次
1 はじめに
先日の朝刊に日本の子供たちの読解力が「3年前の調査に比べ点数・順位ともに下がった。」とのニュースがありました。PISA調査って何?読解力が低いってどういうこと?などと思う方も多いと思います。小学校では、どんな取組をしているのかを含めてお話していきます。
2 PISA調査とは?
経済協力開発機構(OECD)加盟国を含む79カ国・地域の15歳、約60万人を対象に3年ごとに実施する調査で、今回は、2018年実施の調査結果を公表しました。【以下文部科学省HPより】
①目的
義務教育修了段階(15歳)において、これまでに身に付けてきた知識や技能を、実生活の様々な場面で直面する課題にどの程度活用できるかを測る。
②内容
読解力、数学的リテラシー、科学的リテラシーの3分野(実施年によって、中心分野を設定して重点的に調査)あわせて、生徒質問紙、学校質問紙による調査を実施。
③対象
調査段階で15歳3か月以上16歳2か月以下の学校に通う生徒(日本では高等学校1年生が対象)
④調査実施年
2000年から3年ごとに実施
3 PISA調査の結果
2018年 2015年 2012年
数学的応用力 6位 5位 7位
科学的応用力 5位 2位 5位
読解力 15位 8位 5位
①数学的リテラシーとは?
「数学が世界で果たす役割を見つけ、理解し、現在及び将来の個人の生活、職業生活、友人や家族や親族との社会生活、建設的で関心を持った思慮深い市民としての生活において確実な数学的根拠に基づき判断を行い、数学に携わる能力」である。
②科学的リテラシーとは?
個々人の次の能力に注目する。 ・疑問を認識し、新しい知識を獲得し、科学的な事象を説明し、科学が関連する諸問題について証拠に基づいた結論を導き出すための科学的知識とその活用。 ・科学の特徴的な諸側面を人間の知識と探究の一形態として理解すること。 ・科学とテクノロジーが我々の物質的、知的、文化的環境をいかに形作っているかを認識すること。 ・思慮深い一市民として、科学的な考えを持ち、科学が関連する諸問題に、自ら進んで関わること。
③読解力とは?
「自らの目標を達成し、自らの知識と可能性を発達させ、効果的に社会に参加するために、書かれたテキストを理解し、利用し、熟考し、これに取り組む能力」である。
4 要因
①パソコンを使ったコンピュータ形式のテスト形式に不慣れなこと
②記述式の問題を苦手としていること
5 課題
①判断の根拠や理由を明確にしながら自分の考えを述べること
②学習活動におけるデジタル機器の利用が他のOECD加盟国と比較して低調であること
6 良かったところ
①本や新聞などをよく読むなどの読書習慣のある生徒の平均点が高い。
②家庭における社会・経済・文化的な水準の格差が学力に及ぼす影響が、各国に比べて小さく、日本は一定レベルの教育が広く行き届いる。
7 手立て
①主体的・対話的で深い学びの視点からの授業改善や、言語能力、情報活用能力育成のための指導の充実
②学校における一人一台のコンピュータの実現等のICT環境の整備と効果的な活用
8 学校での取組
「読解力」は、すべての教科で育成すべき基本的な力である。特に「国語科」を通して培い、他の教科で活用・実践すべき力です。
①小学校の各教科で言語能力の育成(語彙を増やす)
ア 日々の音読
どこの学校でも宿題として音読が出されています。家庭で「スラスラ読む」「気持ちを込めて読む」「内容を理解して読む」など工夫をして読んでいます。また、その作者の書いた別の作品の本や同じ題材の本を「並行読書」として読むことも進めています。
読んだことを短い言葉でまとめることも大切です。100文字でまとめる。50文字でまとめるなど。
イ 読書習慣の確立
朝読書・ペア読書 毎朝5分間の読書時間を設定している。(週1回の読書タイム)
貸し出しの工夫(たくさん読んだ児童の表彰)
天下統一(クラスで)・読書パスポートの活用(個人で)読書習慣の確立
朝読書 毎朝5分間の読書時間を設定している。(週1回の読書タイム)
このパスポートに読書の記録を記入します。題名や感想など!
ウ 辞書引き付箋の活用(学習の可視化)
知らない言葉に出合ったら辞書で調べるその際、調べた日にちを付箋で貼り付けておくと知らない言葉を習得した喜びをや目に見えて喜びを感じることができ達成感に繋がる。
エ ビブリオバトルの実施
お気に入りの本を他の児童の前で自分の言葉でプレゼンテーションをし、本の面白さを伝えます。観客から質問を受け、本の内容について理解を深めます。最後に観客の児童にどの本が読みたいか投票をして一番読みたくなった「チャンプ本」を決定します。
②パソコンを使った授業の充実
これからの情報化社会の中で、疑問に思ったことは、辞書やパソコンで調べることが大切になります。今後、教室が無線ランで繋がって、児童一人一人がタブレットを持ち学習する時代がやってきます。パソコンを使って文章を読み取る力が大切になります。
「学び方を学ぶ」
「一匹の魚を与えれば、一日食べていける。魚の取りかたを教えれば、一生食べていける。」[ 出典 ]中古 老子[ろうし]の言葉
9 おわりに
いつの時代も「基本的なことは理解できているのだけれど応用問題がね。」と言われています。いろいろな学びに挑戦し読解力を付けてもらいたいですね。
いずれにしろ結果に一喜一憂せずに『筋道を立てて考え、学び方を学ぶ』ことが大切になります。日本全国の子供たちが学校は、みんなといろいろなことが学べるから楽しいといえるような「笑楽校」になるといいですね。
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