目次
1 はじめに
7月27日(土)は、土用の丑の日ですね。例年ウナギを食べる家庭が多いと思います。
4年生の国語の教材に「ウナギのなぞを追って」という教材があり、ウナギの卵を探すために80年近くもかけて、日本から遠く離れたマリアナ海溝の南端部で発見するというお話です。その勉強をしたときにそんな貴重なウナギは食べられないよと話をしていましたが、土用の丑の日になるとどうしても美味しいウナギを食べてしまいますね。
2 おもしろエピソード!
①土用の丑の日(土曜の牛の日?)
以前こんな話をしたことを思い出しました。
児童 「今度の土曜日焼き肉を食べに行くんだよ。」
先生 「何で?いいな。」
児童 「だって、土曜の牛の日だから。」
先生 「それは、ウナギを食べるんだよ。」
(でも焼き肉もスタミナつくね!)
②ようしょく?だけど和食?
児童 「うなぎは、ようしょくでしょうか?わしょくでしょうか?」
先生 「和食でしょ。」
児童 「残念でした。ようしょくです。」
先生 「なんで?」
児童 「養殖うなぎを食べているからです。」
3 土用の丑の日のうなぎ!
夏になると、スーパーマーケットの店頭に「土用の丑の日」のキャッチコピーと共にウナギが並びます。でも、そもそも土用の丑の日とは何の日でしょうか。なぜウナギを食べるのでしょうか。今回は土用の丑の日について紹介したいと思います。
①土用の丑の日とは
まず、「土用」は立夏・立秋・立冬・立春直前の約18日間の「期間」を示す言葉です。
そして、昔の暦では日にちを十二支(子・丑・寅・卯…)で数えていました。
つまり”土用の丑の日”とは、土用の期間におとずれる丑の日の事を指しているのです。土用は毎年違うので、土用の丑の日も毎年変わります。
いずれにしても、土用の丑の日は「季節の変わり目」といえます。ですから、土用の丑の日と土曜日とは関係がありません。
【2018年の土用の丑の日】7回
1月21日、2月2日、4月27日、7月20日、8月1日、10月24日、11月5日
【2019年の土用の丑の日】5回
1月28日、4月22日、5月4日、7月27日、10月31日
【2020年の土用の丑の日】7回
1月23日、4月16日、4月28日、7月21日、8月2日、10月25日、11月6日
2018年は夏に土用の丑の日が2回ありました。この場合は7月20日(金)を「一の丑」、8月1日(水)を「二の丑」と呼びます。
2019年は夏に土用の丑の日が1回だけで、7月27日(土)が「一の丑」です。
このように、1年に何回か土用の丑の日が訪れますが、最近では土用の丑の日といえば夏というイメージではないでしょうか。
②土用の丑の日にウナギを食べる理由!
「万葉集」には、下記のようなウナギを詠んだ歌があります。
石麻呂に吾れもの申す夏痩せに
よしといふものぞむなぎとり召せ 大伴家持
夏痩せにはむなぎ(ウナギ)を食べると良いと石麻呂という人に勧めている歌です。昔から体調を崩しやすい夏にはウナギを食べて栄養をたっぷり摂ろうという考えがあったのですね。
実際、ウナギにはビタミンAやビタミンB群など、疲労回復や食欲増進に効果的な成分が多く含まれています。夏バテ予防にはピッタリの食材いえるます。
③土用の丑の日のはじまり!
この話は有名ですね。ウナギを食べる習慣が一般にも広まったのは、江戸時代でした。一説によれば「夏に売り上げが落ちる」と鰻屋から相談を受けた蘭学者の平賀源内が、店先に「本日丑の日」土用の丑の日うなぎの日 食すれば夏負けすることなしという看板を立てたら大繁盛したことで、ほかのウナギ屋もマネするようになったとか。
④他にもこんな食材もいいそうです!
ウナギ以外には「う」のつく食べものがよいといわれています。「丑(うし)の日」の「う」ですね。
例えば、うどん・ウリ・梅干し・ウサギ・馬肉(ウマ)・牛肉(ウシ)など。
土用の丑の日には昔もいまも同じ、「元気で夏を越せますように」という願いが込められていますね。夏はたっぷり栄養と休息をとり、秋の涼風を待ちましょう。
4 天敵”の存在が生存率を高める!
こんな話を子供たちにしたことがあります。
「うなぎを輸入する時、彼らの生存率を上げるために、天敵であるナマズを使います」。
うなぎの稚魚を水槽にいれて飛行機で運ぶときに、揺られるストレスのせいか、その多くが死んでしまうそうです。しかし、天敵であるナマズを入れておくと、輸送時の揺れよりももっと強いストレスである「命に対する危機感」が勝り、生存率が上がるそうです。
5 おわりに
なぜ,「土用の丑の日」にウナギを食べるのか?わかったと思います。今年の夏もウナギを食べて乗り切りましょう! 本日も「面白くてためになるブログ」略して「おもためブログ」「私は重ため」を訪問していただき、最後まで読んでいただきありがとうございました。最後に今日もポチィとお願いします。