目次
- 1 はじめに
- 2 プールの歴史
- 3 夏の水泳指導中止相次ぐ!(平成30年度)
- 4 熱中症計!
- 5 プールの老朽化!コスト負担も大きい!
- 6 近くのスイミングスクールで水泳授業!
- 7 プールで使わなくなったもの!
- 8 使うことが可能になったもの!
- 9 おわりに
1 はじめに
いよいよ明日から夏休みです。夏と言えばプールです。夏休み中、学校では水泳指導が行われ、子供たちの楽しそうな声が聞こえてきます。そのプール指導がなくなる状況にあります。
2 プールの歴史
プールの歴史を調べてみると、ビックリすることがわかりました。
1955年5月11日に多くの修学旅行生が犠牲となった沈没事故がありました。大型貨車運航船「第三宇高丸」と紫雲丸の衝突事故です。紫雲丸には、愛媛県や島根県などから4校の修学旅行の小・中学生が乗船していましたがわずか5分で転覆・沈没。このため100人以上の児童・生徒が亡くなってしまいました。
その出来事から、「いざというときのために泳げる技術を身に付けておくことは必要だ。」ということから学校での水泳の授業が開始されました。
今では、日本の小中学校で水泳の授業が行われているのはごく当たり前ですが、水泳が取り入れられるようになったのはこの事故がきっかけとなっています。
そのため、水泳授業が開始される以前に学校生活を送っていた人たちは、泳げない人も多かったと言います。
学校で水泳の授業が行われているのは日本ぐらい?
3 夏の水泳指導中止相次ぐ!(平成30年度)
昨年度(平成30年度)は、連日の猛暑を受け、各地の小学校で夏休みのプールの開放や水泳教室を中止する動きが相次いでいました。
理由は、
1 水温の上昇やプールサイドの気温が高く、コンクリートが熱くなり足がやけどするおそれがあることが考えられる。
2 水中でも体温が下がらず、熱中症の危険があることが考えられる。
3 強い日差しの中での登下校が危険である。等が考えられます。
通常の作業をしていても倒れてしまうような暑さの中、水中は、体調変化が自覚しにくく、水泳は体力を消耗するため、安全を優先して中止にした学校が多く見られました。今年もこのような状況が考えられます。
4 気温が35度で中止!
今年も、気温が35度を超えた場合は、中止にする学校や始めから夏休みの水泳指導は実施しない学校も見られそうです。
4 熱中症計!
黄色 (28℃~31℃) 気を付けて遊ぶ!
オレンジ(31℃~35℃)具合が悪くなったらすぐに遊びをやめる!
赤 (35℃以上) 外で遊んではいけません!
児童自身が熱中症計を見て自分の体は自分で守れると良いですね。
5 プールの老朽化!コスト負担も大きい!
多くの学校のプールが設置をしてから約30年~50年が経ちました。各学校のプールは、改修・管理の費用負担が大きく、老朽化したプールを廃止するところも増えてきています。文部科学省「体育・スポーツ施設現状調査」によると
小学校
平成 8年度 2万 111校
平成27年度 1万5163校(-4948校・約25%減少)
中学校
平成 8年度 7646校
平成27年度 5646校(-1989校・約26%減少)
少子化による統廃合によるものもありますが、小中学校それぞれ1000校以上で屋外プールがなくなっています。
6 近くのスイミングスクールで水泳授業!
また、近くにスイミングスクールがある場合には、子供たちがスクールに出向き、水泳指導をインストラクターのもと指導を受ける学校も見られる。
例えば、千葉県佐倉市では、学校のプールを撤廃し、民間のスイミングスクールで水泳の授業を行うなど、公民連携の新しい手法の導入にも積極的に取り組んでいる。
メリット 教員とスクールのインストラクターが指導。
予定が天候に左右されない。(1年間使用できる)
プールの安全管理面での教員の負担が減る。
水温や水質、衛生管理などの面で安定した環境で授業。
プールにかかる維持管理費がかからない。(水道・修繕費)
プールの跡地にバスケットコート2面できる。
スイミング側も午前中の水泳指導ができる。
デメリット 移動するのにバス代がかかる。(スイミングスクールのバス可)
7 プールで使わなくなったもの!
腰洗い漕 プールに入る前に下半身の消毒をするために浸かる消毒漕。
なぜ、使われなくなったのか?
下半身の消毒にはプール程度の塩素濃度で十分であることが判明したため、高濃度の塩素が体に及ぼすかもしれない影響の方が心配されることやアトピーなどのアレルギー疾患をもつ子供の数がとても多くなっているからです。
(プールの塩素濃度1ppm 腰洗い漕50ppm~100ppm)
その代わりシャワーを使い念入りに洗います。
目洗い蛇口 プール終了時に目を洗う水道。
目を洗ってから教室に戻りますが、洗いすぎて目が真っ赤になってしまったり、帽子を洗って空高く舞いあげて怒られた子もいました。
8 使うことが可能になったもの!
ゴーグルの使用や目薬持参!
目が赤くなってしまう子・泳げないこの恐怖心を無くすため・より長く泳ぐために学校の許可をもらい着用している子も見られます。
ラッシュガードの着用!
また、紫外線の関係で肌が露出できない児童にはラッシュガードという長袖のシャツも許可されています。もともとサーフィン用語の「ラッシュガード」は、英語では“rush guard”と綴られます。一般的に着用されるラッシュガードは、過度の日焼けなどから起こる発疹やかぶれを防ぐための上着として着られることが多いでしょう。
一般的にラッシュガードは、薄いポリウレタンやポリエステルなどの滑りがよく、乾きやすく動きやすい素材でできています。
9 おわりに
6月~7月に行われる水泳指導ですが、今年のように梅雨が続くと思うような水泳指導ができなくなってしまいます。また、夏の猛暑期間も暑すぎて中止になってしまいます。これを機会に大きな変化を求めてはどうでしょうか?教員の「働き方改革」にもつながると思います。
本日も「面白くてためになるブログ」略して「おもためブログ」「私は重ため」を訪問していただき、最後まで読んでいただきありがとうございました。
最後に今日もポチィとお願いします。
前々回のブログで多くの方からシェアをいただいたのですが、対応の仕方がわかりません教えていただければ幸いです。