先生!質問があります!黒くないのになぜ黒板?
目次
今日は、子供たちからの質問をまとめました。授業をしていると子供たちからいろいろな質問が出されます。今回は、「色に関する質問」をまとめてみました。大人でも「不思議だな。」「変だな。」と思うことばかりでした。調べてみると「なるほど。」「そうだったのか」(池上さん風に)というすっきりした気持ちになりました。あなたはどうでしょうか?
1 黒くないのになぜ黒板というのか?
児童 「先生、質問があります。」
先生 「何ですか。」
児童 「黒板は、黒くないのに何で黒板って言うんですか。」
先生 「そうだよね。不思議だね。調べてごらん。」
黒板という理由!
黒板という名前なのにどうして黒ではなく、深い緑なのでしょうか?黒板は学校制度が定められた明治時代にアメリカから入ってきました。その時の黒板は名前の通りの黒い板で、英語での名前「BLACK BOARD」を直訳して黒板になりました。
しかし、黒よりも緑の方が目が疲れにくい事、緑の色が持つ心理的効果、鎮静作用やストレスの減少等の理由から現在の濃い緑色になったといわれています。
2 緑色なのに青信号というのか?
児童 「先生、質問があります。」
先生 「何ですか。」
児童 「信号は、青が渡れと言いますが、緑渡れではないですか。」
先生 「そうだよね。不思議だね。調べてごらん。」
青信号という理由!
日本に最初の信号機が日比谷交差点に設置された1930年の交通に関する法令では「緑信号」と書かれていました。しかし、信号機の設置を紹介する当時の新聞記事などで「青」と記された事により青の呼び方が広まったと考えられ、その後、法令も「青」と書き換えられた経緯があります。
3 お茶はなぜ?緑色なのにお茶というのか?
児童 「先生、質問があります。」
先生 「何ですか。」
児童 「お茶は、緑色なのに何でお茶って言うんですか。」
先生 「そうだよね。不思議だね。調べてごらん。」
私たちが普段飲んでいるお茶の色は緑色です。葉の状態でも、緑色です。決して茶色ではありません。なぜ、茶というのでしょうか?
お茶の歴史 炒る→蒸すへ 茶葉を蒸すと緑色に!
日本人とお茶の付き合いは非常に長く、奈良・平安時代には、貴族や僧侶ら上流階級の人々が楽しむ高級な嗜好品として親しまれていました。
さて、「茶色」という言葉ができたころは、炒(い)ったお茶が一般的でしたが、江戸時代中期になると、「蒸す(むす)」→「揉む(もむ)」→「乾燥(かんそう)させる」という現代風の製法が完成し、「緑色」のお茶が誕生しました。
ほうじ茶やウーロン茶は、茶色!
ほうじ茶やウーロン茶は炒って作るお茶です。かつてはこのようなお茶が一般的だったようです。
茶葉を煮ると茶色になる!
茶葉を煮て、その煮汁で布などを染めると茶色に染まります。それは、お茶の中に含まれる「タンニン」や「カテキン」が茶色を作り出すのです。また、お茶を飲む湯呑が茶色く変色してしまうのも、この効果によるものです。
まとめ
おちゃの「茶」は、飲む時の色を指しているのではなかったのです。
日本人にとってお茶は、かかせないものです。より理解を深めて美味しくいただきましょう。
今回の「質問があります?子供の素朴な疑問?」はいかがでしたか?なるほどとすっきりしましたか?黒板・信号・お茶を見るとだれかに言いたくなりますね。今日も最後まで読んでいただきありがとうございました。次回もお楽しみに。