目次
1 はじめに
子供たちが年賀状を書く時に『先生「元日」と「元旦」は、違うのですか?』という質問を受けたことがあります。なるほど下に棒が入っている「旦」と入っていない「日」と違うけれどどうちがうのだろうか?調べてみよう。と言うことになり調べてみることにしました。
2 「元日」と「元旦」の違いってわかりますか?
「元日」と「元旦」は、同じような意味だと思っている子も多いようですが、少し違うようです。一体どこが違うのでしょうか?
➀「元日」1月1日の全日
その年最初の日、つまり、1月1日のことを指します。1月1日の0時から23時59分の24時間です。「国民の祝日に関する法律」(年のはじめを祝う。)でも、年初の祝日とされており、正式な呼び方として「元日(がんじつ)」と読みます。
②「元旦」1月1日の日の出から正午まで
1月1日の朝、午前中を指すと言われており、「元日」の朝が「元旦」というのが本来の意味のようです。「元旦」の「旦」は、地平線・水平線から太陽が登ってくる様子、つまり日の出を表しているといわれることからも、朝を意味すると考えるのが一般的です。
今では、「元日」と「元旦」の違いを意識せず、同じ意味として捉える向きもありますが、厳密には上記のような違いがあるため、全く同じではないようです。
3 年賀状での使い分けについて
年賀状に元日と元旦は、使われることが多いと思います。どのように使い分けるのでしょうか?
➀12月15日~25日に投函
「元日」は1月1日の全日、「元旦」は1月1日の午前中を指しますので、そのタイミングに年賀状が届くように投函する、つまり年賀状の引受開始日である令和2年の年賀状の受付は、12月15日から、元旦配達のための最終投函日であるといわれている12月25日に投函することが可能なのであれば、「元旦」でも「元日」でも問題はなさそうです。
②受け取った年賀状への返事
逆にそれ以降の期間に投函したり、年が明けてから受け取った年賀状への返事を出す場合は、これらの言葉の利用は避け、「謹賀新年」や「恭賀新年」といった相手を敬う意味を持つ言葉を利用するのが無難です。
また、年賀状は出してもよいとされる「松の内」と呼ばれる1月7日までの期間があるため、返事をされるのであればそこを過ぎないように注意してください。この期間を過ぎると「寒中見舞い」を送るのがよいようです。
4 「三が日」とは
国民の祝日となっているのは元日だけですが、多くの官公庁や金融機関などで3日までの「三が日」をまとめて休日としています。
一般の家庭でも三が日は新年を祝って過ごしますが、かつては歳神様をお迎えするため掃除や炊事、肉食をしてはいけないというような約束が存在しました。そのため三が日の食事は主に御節(おせち)でしたが、これは食料品店が営業していないことではなく祭祀的な理由によるものだったのです。
5 「松の内」とは元日からの7日間
「松の内」の読み方は、「まつのうち」です。「注連(しめ)の内」と呼ばれることもあり、通常元日から7日間を指しますが、地域によっては15日までを指すこともあります。
歳神様の依代(よりしろ)となる松飾を飾っておく期間で、松の内が終わると松飾や鏡餅などを片付けて平常の生活に戻ります。
6 「小正月」は正月の終わり
「小正月」の読み方は、「こしょうがつ」です。14日から16日、あるいは元日から15日までの約半月をいうこともありますが、一般的には1月15日を指すことが多いようです。
「小正月」は正月の終わりとされるため、「松の内」ではなく「小正月」に松飾などを片付ける地域もあり、取り外した正月飾りなどを集めて燃やす「どんど焼き」も「小正月」に行われています。
また「小正月」は、正月に来客のもてなしなどで忙しく立ち働いた主婦たちをねぎらう日でもあることから、「女正月」と呼ばれることもあります。
7 おわりに
「元日」と「元旦」は上記のような違いがあるので、年賀状などで書くときは、違いを意識して書いて下さい。どちらも新しい年のめでたい日を表すことに違いはありません。「始めよければ終わりよし」ということわざどおり、新年を快調な滑り出しでスタートさせたいものです。新しい年が皆さんにとって良い年であることを願っています。
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