「鼠」は、なぜ「子」なの?
目次
1 はじめに
3学期になり、子供たちと新年のあいさつを交わしていた時に「先生、明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。今年は僕の年(ねずみ)です。頑張ります。」と言い、続けて「鼠年は、なぜ「子年」と書くのですか?」と質問されたことがあります。「エートー。(干支)わかんないな。」と答えたことがあります。「子」と書くのは、当たり前のように考えていましたが、子供は年賀状を書いていて疑問に思ったのでしょうね。
2 干支って何?
昨年は、「イノシシ」でしたから今年は、「ネズミ」ですね。という会話が聞かれますね。そもそも干支って何だろう? 十二支って何だろう?
①干支(えと)とは?
干支(えと)とは、十干(じっかん) と 十二支(じゅうにし)を組み合わせたものです。それは、干支(えと)という文字にも現れています。
干支は60種類です。
②十干とは?(じっかん)
十干(じっかん)とは、「甲(こう)」「乙(おつ)」「丙(へい)」「丁(てい)」「戊(ぼ)」「己(き)」「庚(こう)」「辛(しん)」「壬(じん)」「癸(き)」と続く数え方のことです。
「甲・乙・丙・丁・戊・己・庚・辛・壬・癸」の10種類です。
③十二支とは?(じゅうにし)
十二支とは、「ネズミ」「牛」「虎」「ウサギ」「龍」「ヘビ」「馬」「羊」「猿」「鶏」「犬」「イノシシ」(ね うし とら う たつ み うま ひつじ さる とり いぬ い)と言い、子供の頃、暗記させられたのを思い出します。
この12種類です。
お正月にはそれぞれ次の文字を使います。
「子、丑、寅、卯、辰、巳、午、未、申、酉、戌、亥」 この12種類を十二支と呼びます。
例えば甲子園球場は、「甲」と「子」の組み合わせです。「甲子」の時に建てられた球場になりますね。「甲」が十干で「子」が十二支です。「甲子(きのえね)」が干支(えと)になります。
ですから、同じ「ネズミ年」でも5種類の「ネズミ年」があることになります。「甲子(きのえね)・丙子・戊子・庚子(今年)・壬子」です。(なぜか5種類)今年の庚子は、60年ぶりになるということになります。
(10種類と12種類だと120種類にならないと変ですね?120年も生きていないか?)
3 十二支の順番
皆さんがよく知っているネズミに騙されたネコが十二支に入れてもらえなかった話です。簡単に説明をします。
お釈迦様が十二支の順番を決めるという時に、色々な動物たちに競争をさせて、ゴールした順番にしようと思いついたそうです。
新年の太陽が昇った時、前日の夕方から出発していた牛が一番に門の前に現れました。すると牛の背中に乗っていたネズミがピョンと飛び降り、お釈迦様の前に立ち「お釈迦様、新年あけましておめでとうございまチュウ。」とあいさつをし、一番はネズミになりました。牛は、一番に到着したと思っていたので「モゥモゥ」と悔しがりました。
続いて、虎が到着し、兎、龍、蛇、馬、羊、猿、鳥、犬、猪、の順番となりました。
猫は、ネズミにこの競争の日にちを確認したところ、ネズミは1日遅れた日を教えてしまいました。猫は次の日にお釈迦様のところに来ましたが、時すでに遅しで、十二支には入れませんでした。
猫がネズミを追いかけるようになった理由も、ここから来ているとされています。とこうして十二支の順番が決まっていったのですね。
4 ネコがいる海外の十二支
世界中を見てみると中国では、イノシシがブタ。
ベトナムでは、ウサギが猫。イノシシが豚。ウシが水牛。ヒツジが山羊。ベトナムでは、猫が参加できたようですね。
5 ネズミが「子」のわけ
鼠=子
「子」という字は、頭部の大きな幼児の形からきた象形文字です。
ネズミは、子供がすぐ増えるので、子孫繁栄の意味があり、行動力と財をなす象徴とされます。
中国の『漢書』では、「子」は、繁殖する・うむという意味をもつ「孳」という字からきていて、新しい生命が種子の中に萌(きざ)し始める状態を表しているとわれています。中国伝来の十二支は、もともと植物が循環する様子を表しているので、十二支の一番目にそのような意味をもつ「子」がきたといわれています。
6 おわりに
今、少子化・労働力不足などが言われています。ぜひ「子年」に合わせて、たくさんの子供たちが元気に育ち、、ネズミのように「ねずに働き?」(働き方改革に逆行していますね)日本の繁栄復活を願いたいものです。
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