ダジャレ先生の面白くてためになるブログ

学校での面白くてためになる話を中心に記事にしました。絶対に笑えます。一見の価値あり!面白くなかったらごめんなさい!

教育における「不易と流行」とは?来年から英語・特別な教科道徳・プログラミング教育が全面実施!

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流行に流されることなく伝統文化の尊重!


 

 

目次 

 


1 はじめに

 

 来年度から5年生・6年生の英語が教科として必修になり、3年生・4年生が外国語活動が本格的に始まり、「特別な教科道徳」「プログラミング教育」の全面実施等あわただしくなってきています。(実際には、今年度も移行期で始まっています。)

 私たちは、「不易と流行」という言葉を、時々口にしたり、聞いたりしますが、もう一度「不易」とは、「流行」とは、何か考えました。

 

2 「不易と流行」とは


 
 「不易」とは、「時代を超えても変わらないもの」、「流行」とは「時代の変化とともに変えていく必要のあるもの」という意味で松尾芭蕉の言葉として伝えられています。
 実際には、芭蕉自身が書き残したのではなく、弟子の去来などが書いたものの中に、芭蕉の言葉として残されています。それが、以下の文です。

「蕉門に千歳(せんざい)不易の句、一時流行の句と云う有り。これを二つに分かって数え たまえども、その基は一つなり。不易を知らざれば基立ちがたく、流行をわきまえざれ ば風(ふう)新たならず」   (去来抄 きょらいしょう)

松尾芭蕉は、俳諧上達の秘訣を聞かれ、
「過去の自分に飽きることだ。」と答えたそうです。その意味は、常に努力を重ねつつ、さらに新境地を切り開いていこうとするからこそ、そこに進歩があり、物事の根本・本質により近づけると考えての発言だったそうです。

 つまり、本質的なもの「不易」を追究するためには、常に変化「流行」をしていかねばならないのであり、変化する(流行を追う)場合も本質的なもの(不易)を踏まえていかねばならないと理解することができます。

 

3 学校における不易と流行

 

  学校における不易とは、「読み書きそろばん」「一斉指導」「基本的生活習慣の育成」「わかる授業」「誉められる喜び」「達成感」「満足感」など日本の伝統的な教育における基礎基本の部分です。それは、変わらぬよさであり、変えてはいけない日本人としての教育です。

 学校における流行とは、「国際化」「情報化」「パソコン」「大型モニタ」「タブレット」「外国語」「特別な教科道徳」「プログラミング教育」など私が教員になった40年前にはほとんど聞かなかった言葉です。
 

4 来年度から学習指導要領が変わります!

 

 学校現場では新学習指導要領の移行期であり、来年度(令和2年)からの完全実施に向けて年間指導計画作成など慌ただしさを増しています。この学習指導要領は、ほぼ10年ごとに見直されていますが、そのたびに教育現場は「ゆとり」であったり、「つめこみ」であったりと振り子が左右に揺れ混乱してきました。
 中央教育審議会答申(二十一世紀を展望した我が国の教育の在り方について)によれば、不易とは「どんなに社会が変化しようとも、時代を超えて変わらない価値のあるもの」であり、流行とは「社会の変化に関心をもち、時代の変化とともに変えていく必要があるもの」と示している。社会の変化の激しい時代だからこそ目の前の事象(流行)に踊らされるのでなく、不易の教育を進めていく必要があります。
 現在、地域社会のつながりは、希薄化し、物の豊かさの中で心の豊かさが失われ、満たされない思いだけが、心に募ってきている。そうした変化の中で、子どもたちは、他者への依存心が強くなり、自分に自信がもてなくなってきているように感じられる。(道徳の重要性)
 これからの国際社会を生きていく子供たちにとって、情報を正しく選択して自分の考えを確かにもつ能力とともに、人とのコミュニケーションによって様々な価値観を獲得し、取捨選択していく能力は、将来を担う子供たちにとって必要な能力です。特に、コミュニケーション能力の育成は、国際社会を生きる力を身につけるための力です。(外国語の重要性)

 

5 おわりに

 
 学校に限らず、生きていくためには、流行に流されるのではなく、時代を超えて変わらない基本のものを大切にしつつ時代のニーズに合ったものをバランスよく取り入れていくことが大切ですね。

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