目次
- 1 はじめに
- 2 運動会が心配!
- 3 学校でできること
- 4 個人でできること
- 5 暑さ指数(WBGT) 運動に関する指針とは!
- 6 朝日新聞5月25日朝刊 東京都医師会より
- 7 熱中症はなぜ起こるのか?
- 8 オリンピックマラソン対策!
- 9 おわりに
1 はじめに
今週末から秋の運動会を実施する学校が多くみらますが、「熱中症」や「台風の接近」により練習が心配されるところです。
今日から、運動会特集として、「熱中症対策」「玉入れ必勝法」「大玉転がし必勝法」「綱引き必勝法」「なぜ運動会に万国旗?」などの記事を紹介していきます。ぜひ連続してご覧ください。
2 運動会が心配!
昨年の記録的な猛暑を受けて、開催時期を変更し、秋の運動会から5月・6月の運動会へ移動した学校も多く見られますが、今年は、5月・6月も猛暑が続き、熱中症対策に追われている学校が相次いでいました。
また、来年は、7月・8月に東京オリンピックが開催されます。選手も役員も応援の方も万全の体制で参加したいですね。
3 学校でできること
①児童席にテントを設置
近隣の小学校や中学校からテントを借りてきて設置する。または、新しい簡易のテントを購入する。
②ミストを設置
出入り口近くに霧状の水を噴射するミストを設置し、少しでも涼しくする。
③休憩時間
前半の徒競走終了後一斉に休憩時間をとる。または、最初の演技が終了したら学年事に休憩を取る。(校舎内がカギをしているため)
④開会式を短縮・体育座りで話を聞く
来賓の挨拶や紹介を短くするとともに体育座りで聞く。
⑤水筒の予備を用意
保護者の方が水分の補給や水筒を随時用意し、足りなくなることがないように呼びかける。(スポーツドリンクや経口補水液など塩分を含んだもの)
⑥午前中だけの実施・種目の精選・運動会を行わない(究極の選択)
PTA種目や来年度入学する園児の競技をカットしたり、徒競走のコースを増やす。
熱中症対策・教員の働き方改革・授業時数の確保などの理由から運動会を行わない。
⑦ 教室のクーラーをつけておく(弁当の保管も)
昼食後まで、クーラーをつけておく。
⓼ 保護者の休憩場所の確保
図書室やランチルームなどクーラーのある部屋で休憩をする。日陰のない学校では、個人用のテント使用を許可する。
⑨ こまめに校庭に水を
使用していない場所に水を撒く。地域によっては、備え付けのスプリングクーラーがある学校もあります。
4 個人でできること
①早寝早起き朝ご飯を徹底
寝不足や体調不良は、熱中症の原因の一つです。まずは、基本的な生活習慣をしっかりできるようにすることが大切です。
②暑さ対策の首に巻くものを用意
帽子の後ろにタオルを巻く。
5 暑さ指数(WBGT) 運動に関する指針とは!
熱中症を予防することを目的として1954年にアメリカで提案された指標です。単位は気温と同じ摂氏度(℃)で示されますが、その指数は気温とは異なります。
気温35℃以上 暑さ指数(WBGT)31℃以上 熱中症予防運動指針 運動は原則中止(特別の場合以外は運動を中止する。)特に子どもの場合には中止すべき。
気温31~35℃ 暑さ指数(WBGT)28~31℃ 厳重警戒(激しい運動は中止)
熱中症の危険性が高いので、激しい運動や持久走など体温が上昇しやすい運動は避ける。10~20分おきに休憩をとり水分・塩分の補給を行う。
気温28~31℃ 暑さ指数(WBGT)25~28℃ 警戒(積極的に休憩)
熱中症の危険が増すので、積極的に休憩をとり適宜、水分・塩分を補給する。
激しい運動では、30分おきくらいに休憩をとる。
気温24~28℃ 暑さ指数(WBGT)21~25℃ 注意(積極的に水分補給)
熱中症による死亡事故が発生する可能性がある。
熱中症の兆候に注意するとともに、運動の合間に積極的に水分・塩分を補給する。
気温24℃未満 暑さ指数(WBGT)21℃未満 ほぼ安全
(適宜水分補給)
通常は熱中症の危険は小さいが、適宜水分・塩分の補給は必要である。
市民マラソンなどではこの条件でも熱中症が発生するので注意。
※暑さに弱い人:体力の低い人、肥満の人や暑さに慣れていない人など
(公財)日本スポーツ協会「スポーツ活動中の熱中症予防ガイドブック」(2019)より
6 朝日新聞5月25日朝刊 東京都医師会より
熱中症の応急処置は「FIRST」(ファースト)で
Fluid・・・・・水分補給
Ice・・・・・・体を冷やす
Rest・・・・・ 涼しい場所で休む
Sigh・・・・・ 15分から30分ほど様子を見る
Treatment・・・治療・病院で受診する
熱中症の主な症状と重症度
1度 応急処置 めまい・立ちくらみ
2度 医療機関へ 頭痛・けん怠感
3度 入院 意識障害・けいれん
7 熱中症はなぜ起こるのか?
高温や湿度の高い環境で、熱が体にこもったり、体内の水分やナトリウムが減ったりして起こります。前日涼しくて急に気温が上がった日などは、特に注意が必要です。
熱中症以外でも
急に体温が上がり、鼻血を出す児童が多くなります。止血の準備を忘れないように。
いずれにしろ、児童が安全に楽しく実施できることが一番です。万全の対策をもっても臨んでもらいたいものです。
8 オリンピックマラソン対策!
①スタート時刻変更
現在のスタート時刻は7時30分だが、ゴールは10時頃になるためさらに早い時刻が検討されている。観客も十分な暑さ対策が求められる。
②路面の暑熱対策
遮熱聖舗装 熱エネルギーを吸収しにくい塗装でアスファルトをコーティングする舗装
保水性舗装 気化熱による温度低下が期待できる、水を吸収しやすい素材を塗る舗装
③ミストシャワーの設置 人工的に霧(ミスト)を散布し、体温を下げる。今まで以上に設置個所を多くとる。
④給水所を多く 給水所を多く設置する。体にかける水と飲む栄養ドリンクに分ける。
⑤クラッシュアイスとアイスバス
オリンピック選手選考会のMGCでは、クラッシュアイス(かち勝ち割り氷)・ゴールにアイスバス(氷入りの風呂)の設置を予定しています。
9 おわりに
運動会にしろオリンピックにしろ、安全に実施できる方法を最大限に考えてベストの状態で実施していきたいですね。
本日も「面白くてためになるブログ」略して「おもためブログ」「私は重ため」を訪問していただき、最後まで読んでいただきありがとうございました。
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