目次
1 はじめに
「オノマトペ」という言葉は、聞いたことがない方もいると思いますが、実は、みんな知っている「言葉」です。オノマトペとは、「擬音語」や「擬態語」を包括的に指した言葉でのフランス語です。この言葉の語源は、古代ギリシャ語の「オノマトポイーア」から来ています。日本語では「擬音語」と「擬態語」を合わせて「擬声語」と呼ぶことがあり、これがオノマトペにあたります。小学校では、1年生から国語の時間を中心に「音をあらわすことば」「様子をあらわすことば」として学習しています。
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2 擬音語とは?
動物の鳴き声や自然の音、気持ちを表すワクワクなどの表現はすべてオノマトペと呼ばれています。「ワンワン」「ニャンニャン」などの「動物の鳴き声」や「ドカーン」「バターン」などの「ものの音」を表した言葉です。
①動物の鳴き声
イヌの鳴き声は、今は、「ワンワン」「キャンキャン」というのが普通ですが、江戸時代までは、「ビヨ」や「ビョウ」と表わしました。
カラスの鳴き声は、今は、「カーカー」と言うのが普通ですが、奈良時代は「コロコロ」や「カラカラ」、鎌倉時代から江戸時代には、「コカコカ」や「コカアコカア」などと表わしました。
鳥の鳴き声は、あひる=ガーガー・うぐいす=ホーホケキョ・かっこう=カッコー・からす=カーカー・きじ=ケンケン・すずめ=チュンチュン・とんび=ピーヒョロロ・はと=ポッポ・にわとり=コケコッコー・ひよこ=ピヨピヨ・ふくろう=ホーホー・やまどり=ホロホロ
動物の鳴き声は、いぬ=ワンワン キャンキャン・うし=モーモー・うま=ヒヒーン・きつね=コンコン・かえる=ケロケロ ゲロゲロ・ねこ=ニャーニャー・ ねずみ=チューチュー・ぶた=ブーブー・やぎ=メーメー
虫の鳴き声は、うまおい=スイッチョ・くつわむし=ガチャガチャ・こおろぎ=コロコロ・すずむし=リーンリーン・せみ=ジージー ミーンミーン
②子供の泣き声
「ワンワン」「ワーンワーン」「エンエン」「シクシク」
③自然の音
「ザーザー」•「ビュービュー」•「サラサラ」•「ガチャーン」 など
雨の音だけでも「シトシト」「ザーザー」「ピシャピシャ」「バシャバシャ」「ポトンポトン」「ポツポツ」など振り方が違えば言葉が変わりますし、心情によっても変わるほど様々な擬音語があります。
④ものが出す音
「カタカタ」「キイキイ」「ポキポキ」「ドンドン」「ガタガタ」
⑤様子を表わす言葉
「フワフワ」「ヒラヒラ」「グニャグニャ」「スベスベ」
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3 擬態語とは?
「つんつん」「でれでれ」「にやにや」などの「ものごとの状態や様子」を表す言葉です。
物事の声や音・様子・動作・感情などを簡略的に表し、情景をより感情的に表現させることの出来る手段として用いられており、私たちの生活は数限りないオノマトペを利用することによって成り立っています。
①心情を表わす
・「ワクワク」「ウキウキ」「ゾっと」「デレデレ」など
②状態を表わす
・「ツルツル」「カチカチ」「ギチギチ」「テカテカ」など
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4 日本語のオノマトペは、世界有数!
日本語は、世界の中でもオノマトペの種類が多いです。その重要性は高く、それを使用せずに情景を表そうとすれば、より多くの言葉を必要としてしまいます。
①オノマトペを好んだ文学者!
何と言っても宮沢賢治でしょう。宮沢賢治は、オノマトペの使い方が巧みな作家として知られています。川端康成もオノマトペがひっきりなしに出てきます。太宰治の作品のタイトルにも「トカトントン」があります。
②オノマトペを嫌った文学者!
森鴎外や三島由紀夫などです。作家によって考え方は様々ですね。
5 おわりに
心の状態や自然の状態などを、いろんな種類の言葉として表現する日本語は素晴らしいですね。また、日本語の良さを発見しました。
本日も「面白くてためになるブログ」略して「おもためブログ」「私は重ため」を訪問していただき、最後まで読んでいただきありがとうございました。
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