目次
1 はじめに
科学クラブの最初の時間に、紙コップを子供たちに見せて、「この中に、水を入れます。どうなるでしょうか?」と聞いて、水を入れると普通に入っていきます。
ところが水を満杯に入れると下から全部水が出てしまいます。「不思議だね。」と話をしてからクラブを開始します。家庭でも10分あれば作ることができます。子供や同僚をビックリさせてください。
2 つくりかた
①材料
紙コップ(今回はわかるようにプラコップを使用)、曲がるストロー、先がとがったエンピツ(きり・ドライバーでもよい)、ホットボンド(普通の接着剤・ローソクでも可)、輪ゴム(セロハンテープ)、はさみ
②順序
①紙コップの底にエンピツを突き刺して、ストローが通るくらいの穴をあけます。
キリであけてそのあとドライバーで穴を大きくする。(わかるようにプラコップ使用)
②ストローはジャバラを曲げて輪ゴム(セロハンテープ)でU字にして止めます。
ストローを上から穴に通します。
コップの中のストローが底につく少し前で止めます。(3mm~5mmくらい)
③紙コップの穴をそこの方からボンド(普通の接着剤・ローソクでも可)で水がこぼれないように固めます。
④別のコップで水を上から少しずつ注いでいきますが、水はこぼれません。
しかし、ストローの曲がっている部分の上を越えると、一気に底の穴から流れ出し、コップの中の水はほとんどなくなります。(数ミリ分の水が残ります)
⑤注意点は、
・中のストローを見えないようにする。(紙コップだったら大丈夫)
・少しずつ水を入れてこぼれない様子を見せる。
・水が出だしたらもう水を入れない。
・水が出るので下にバケツのようなものを用意する。
・あなたの話術でマジシャンに!
3 なぜこぼれないの?
この不思議な現象は「サイフォンの原理」によって起こります。水面には空気が押(お)す力(大気圧)がいつも働いています。コップに水を注いでいくと次第にストローの中にも水が入っていきます。ジャバラの上まで水を注ぐと、ストローの中の水が底の穴の方まで入り、こぼれ始めます。
いったんストローの中の水がいっぱいになると、こぼれようとする力の方が大きくなり、水がどんどん押し出されます。この働きは、水の量が底につながっていない方のストローの先端より下になるまで続きます。
実際にこの原理を利用した器が沖縄・岐阜・新潟などいろいろなところにあります。「八分盃(はちぶさかずき)」といって、お酒を入れて飲む器です。お酒を飲みすぎないようにするために、考え出されたといわれています。
教訓
一度にたくさんのものを欲張ると、結局、元も子もなくなる。
4 おわりに
今回、はじめて科学クラブネタを紹介しました。いかがでしたか?小さい子供から大人まで。不思議がること間違いなしです。2回くらい実験したらネタを教えてあげるといいですね。
本日も「面白くてためになるブログ」略して「おもためブログ」「私は重ため」を訪問していただき、最後まで読んでいただきありがとうございました。
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初めて、スクリーンショットに挑戦してみました。画面が大きくてすみません。皆様のおかげです。感謝!感謝です。